2.7.13

クモくん

平日は毎朝、学校の準備をして出かける。今朝もいつも通り玄関のドアを開けて出かけようとした。しかし、玄関のドアを開けた途端にものすごい大きなクモが猛スピードでアパートに入り込んできた。ドアにいて(もしかして寝てて?)、開けた瞬間にびっくりして、思わずにアパートの中に駆け込んじゃったのだろう。とにかく、朝は朝で、追いかける暇がなくて、適当に殺虫剤をスプレーしてそのまま出かけた。

今晩帰って、恐る恐るドアを開けた。今朝と同じように猛スピードで出ればいいのにー。もちろんそんなうまくはいけない。殺虫剤とわざわざイギリスから持ってきた大事なクモ獲り器を持ちながら部屋に入った。

「クモく〜ん、もういいかい? 探しに行くよーん」

「まだだよ」の返事が来なかったので探しに行った。大きいおかげで(…部屋が狭いおかげで…?)すぐ見つけた。ちょっとだけスプレーしたら、クモが猛スピードで逃げてしまった。速さのせいか、恐怖のせいか、どこに行っちゃったか全く分からなくなった。何の進展もないまま、また探しに行った。

「それはズルいって!」

でも、大きいのでどこに行っちゃったのかすぐわかった。

「見ぃつけたっ!」

クモは6本の足しかないと気づいた。体の不自由なクモにしても速い! スプレーしてクモが再び逃げた。でも、何となく速さに慣れてきたので追いかけながらスプレーした。しかし、スプレーは何の効果もないようだった。

大きいからなのかな。

スプレー缶を床に置いて、大事なクモ獲り器で頑張ることにした。でも問題はクモの速さと大きさ。とにかく大きくて捕まえてもクモ獲り器に入らない。だから申し訳なかったのですが、やっと捕まえた時、1本の足を切断しなければならなかった。

「ごめんね…」

クモ獲り器をしっかり閉じて、一安心した。これからの問題はどうやって、そしてどこで自由にしてあげるのかということです。もちろん殺す選択もあったけど… 大きくて殺したとしても後始末をしたくなくて…

とりあえずクモ獲り器をしっかり持って出かけた。5分ほど公園まで歩いて、クモ獲り器を開けて、自由にしてあげた。5本の足しかないクモが猛スピードで逃げた。私も猛スピードでアパートに戻った。

「せっかく自由にさせたのでついてこないで!」って (笑)

無事に終わって良かったぁー

日本にいる人間は(ロンドンより)小さいかもしれませんが、日本にいるクモはとにかく大きい。

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