200人の幼稚園の子供の間、たった6台の自転車しかなかった。
遊び時間に自転車に乗りたくなかった子供が一人もいなかった。
遊び時間のチャイムが鳴ったか鳴らなかったかのうちに、子供達全員が必死に自転車置き場へ向かって飛び出して行った。早い物勝ちで、足の遅い私はいつも間に合わなかった。乗りたかったのにいつも乗れなかった。
つらかった。
ある日、ある子供はなぜか遊び時間の間、自分がゲットした自転車を放置して、違う場所に遊びに行った。
理由はどうであれ、わたしは機会をつかんだ。誇らしげに自転車に乗った。やっと乗られた! 遊び時間が終わるまでこの自転車の持ち主は私だ!
と思った瞬間、チャイムが鳴った。
遊び時間がもう終わっちゃった。
やだー。
せっかく乗れたのに。
やだ~っ‼
自転車に乗るチャンスは今しかないかもしれないと思った。だからこそ、チャイムが鳴っちゃったといっても、私はこの自転車を乗りますっ!と思った。
乗り回しながら、クラスメイトの皆さんの教室に戻っている姿を見た。
「ほら、みんな! 私を見て!自転車を乗っているよ~ん! すごいやろう!」って誇らしげに叫びたかった。
3分後、先生か来て、叱られた。
自転車にしがみつきながら泣いた。
乗りたかっただけのに…
その時、私は3歳ぐらいだったのかな。
それは私の最初の記憶です。
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