24.5.15

人種問題の革命を起こしたい

ミスユニバース日本代表、宮本エリアナさんはそもそもどうしてコンテストに参加しようと思っていたのか、参加することでどんな目的を果たしたのか、世の中はどういう視点で彼女を見ているのか、どうやって子供時代の人種差別の経験を受け入れたのかなど、このインタビューで明らかとなった。

ハーフの友人の自殺がきっかけでコンテストに出場してみたという。しかし、実際に賞を取ったら肌の色のせいで宮本さん自身も人種差別を受けてしまった。一世代前、ファッション業界の文化の壁を取り除いたイギリスのスーパーモデル、ナオミ・キャンベルさんと同じように、宮本さんは反発を恐れずに、全国の注目を利用して人種差別主義に立ち向かおうとしている。

アフリカ系アメリカ人の父と日本人の母を持つ21歳の宮本さんは火曜日のインタビューで「頑固ですよ、私は」と語った。

「批判を受ける心構えができていたんですよ、もちろん。それにしても全く傷つけなかったと言ったら嘘です。だって、電話中でもお辞儀するぐらいの日本人だから。しかしその批判は逆に意欲を与えてくれたんですよ。そもそもコンテストに参加する理由は自殺したハーフの友人のおかげでした。人種差別に対する人々の意識を高めるのが参加する目的でした」と語った。宮本さんも子供の頃、長崎県佐世保市の学校で肌の色のせいでよく虐められてしまったという。

勝利後、ネット上の批判が相次ぐ。「日本代表はハーフだなんてだめじゃない… 日本人じゃないじゃない…!」キャラメル色の肌を持つ身長173センチの宮本さんは、道端で人をよく振り返られる。「子供の頃、虐めでつらい目に遭った。自己防衛の為、自然に精神的に強くなった」と語った。彼女には日本語が母語なのにレストランでよく英語のメニューを渡されるという。

「出る釘は打たれるとはよくいうことじゃないですか。小さい頃、私はその釘だと気付き、人目をひかないよう、周りの人々にちゃんと溶け込めるように一生懸命頑張った。でも今は違う。思ったことははっきり言えるようになった。」

少し笑いながら「革命を起こしたいだよね」と言った。「一晩では何も変わらないとわかっているけど、100、200年後、いわゆる「ピュア」な日本人があまりいないと思う。だからこそ「日本人である」とはどういうことなのか、早いうちに考え直すべきだと思う。」

宮本さんに対する敵意は外国観光客引き向けの2020年の東京オリンピックの「クール・ジャパン」政策と正反対。

ベンガル、ロシアと日本の血筋を引いているローラさんとイギリスと日本人のハーフ、ベッキーさんは日本では大人気です。彼女らの人気さは日本の多文化社会変化を受け入れていると思われている人々もいるという。

「伝統的な日本人美女のイメージとだいぶ違っているので宮本エリアナさんはミスコンテストの日本代表としてふさわしくないと思われている方がいるでしょうかね」と、テレビ上で心理学者の遙洋子さんが語った。「日本人は新しいものに苦手の証拠でしょうかね。ミスコンテスト日本代表と選ばれた宮本さんは日本人の考え方を変更させるよう、とても良い立場にいると思います。」

宮本さんによると、均質社会の日本は黒人より白人やユーラシア人を好む嫌いがあるという。「日本では浅黒い肌のタレントや有名人がほとんどいない。ローラやベッキーみたいな白人種が断然多いと思う。浅黒い肌の人々にもチャンスに与えてあげたいです。」

読者たちの意見はいかがでしょうか?もし宮本エリアナさんはミスコンテストの勝利者となったら、日本の皆さんは彼女を受け入れるようになると思いますか? この記事に語ったことについてどう思いますか?

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